このスピーカーは私の心を動かします・・・。ある時、心が音楽に影響されていることに気がつきました。今になって、こんなことは滅多にないのですが、それが実際に起きたんです。- Thomas & Stereo誌

KLH Model Fiveは、陶酔を促す王様で、その大きな個性とスケールのある立体感によって、私が愛聴するレコード達を聴くように促してくれます。多くの場合、このスピーカーはディテールを明らかにしながら、きらめく中高音/高音を大胆に、テクスチャーと粘りを持って再生しました。音にはリアルな重さとボディが感じられました。このModel Fiveは、広大な音場とみずみずしい旨味のダイナミクスを提供する、第一級の注目株です。- Stereophile誌

中音域の透明感、中高音域の力強さ、そして全周波数帯域に渡るボイシングには賞賛の言葉しかありません。これは、オールド・スクールと最新の技術が組み合わさって、本当に特別なものを非常にリーズナブルな価格で創り出した稀なケースです。- SoundStage!誌

Model Fiveは、高能率スピーカーから得られる明瞭さと即時性、そしてハイエンド・パワード・モニターにのみ見られる生々しいグリップと制御の中間に位置するほぼ完璧なハイブリッドです。このレビューを拍手喝采で始めるか終わろうかと考えたほどです。- TheRobinsonBrand.com

KLHは、”どのようにあるべきか”についてのマスタークラスを設定したようなものです。オールド・スクールの美学を持ち、その大きく楽しい表現と、今日のオーディオファンがモダン・スピーカーに期待するよりも現代的な技術を融合させたようなサウンドのスピーカーです。ピュアオーディオの素養を十分に備えながら、同時に一貫した楽しいリスニング体験を提供し、ただ音楽を楽しむための儀式に立ち返ることができるスピーカーです。これは私自身が興奮した数少ない製品の一つで、レビューするのに大変苦労しました。自分の音楽コレクションを調べ、それを自由に楽しむことに集中してしまっていたんです・・・。これは多くの人が待ち望んでいたソリューションだと思います。- Zero Fidelity誌





Model Five

3-way, 10" Acoustic Suspension Loudspeaker
Stereophile誌 2021推奨コンポーネント受賞





伝説のオリジナルKLH Model Fiveは1968年に発売され、1960年代後半から1970年代にかけてKLHの成功の中心的存在となりました。その核となるのは、数十年にわたってスピーカー業界を支配し、Model Fiveをその時代のベストセラー・スピーカーのひとつにしたアコースティック・サスペンション設計です。2021年、KLHは、そのオリジナルのアコースティック・サスペンション設計と現代の最新ラウドスピーカー技術を融合させた新しいModel Fiveを再導入しました。

Model Fiveアコースティック・サスペンション・スピーカーは、入門者から熟練者までオーディオファンの間で最も人気のある最高級スピーカーの1つとして知られています。このクラシックな佇まいを持つスピーカーの最新バージョンは、本物の木製パネル、鋳造アルミニウム・バスケットを備え、創業者ヘンリー・クロスによって有名になったアコースティック・サスペンション方式の設計原理を採用しています。スピーカー・キャビネットには、あらゆるインテリアに調和する豪華な仕上げのイングリッシュ・ウォルナットを採用し、付属する美しいストーン・ウォッシュ・リネンのグリル・クロスが本物の木製ベニヤの豊かな仕上げを引き立たせます。


- ミッド・センチュリー・モダンの象徴的なスタイリング
- 最も正確でリニアなエンクロージャー・デザイン、アコースティック・サスペンション設計の採用
- 音響環境に合わせて調整可能な3ポジションのアコースティック・バランス・コントロール
- 重要な中周波数帯域を再生する専用のミッド・レンジ・ドライバー
- 非共振型アルミダイキャスト製ミッド・レンジおよびウーファー・フレーム
- アルミダイキャスト製ツィーター・フェイス・プレート
- 構造的に強化された¾"MDFエンクロージャーを採用したKLHキャビネット
- 高品質な鉄芯インダクターとミューラー・コンデンサーを使用した13個のコンポーネント・ネットワーク
- パウダー・コーティングされた14ゲージ・スチール製5°スラント・ライザー・ベース(スピーカーに同梱)
- 薄型のマグネット付きグリル





Q&A

KLH Model Fiveと音響エンジニア、ケリー・ガイスト

KLH Model Fiveフロア・スタンディング・ラウドスピーカーは、KLHのKerry Geist(ケリー・ガイスト)によって一からカスタム・エンジニアリングされたものです。ケリーは1986年にルイジアナ工科大学を卒業し、電気工学技術の学位を取得しました。大学卒業後は音響エンジニアとしてKlipsch & Associates社に入社し、商業用および民生用ラウドスピーカーの設計に携わりました。Klipsch & Associates社に32年間在籍し、同社のハイエンド・モデル、Heritageシリーズの音響工学、製造、製品開発に携わった後、2019年にKLH Audioのチーフ・エンジニアとして製品開発チームに加わりました。KLH社内でケリーが製品設計と管理を中心とした複数の職責を担っていることは幸運なことで、ケリー・ガイストの最近のサクセス・ストーリーが、KLH Model Fiveになります。以下、彼がこの伝説的なModel Fiveフロア・スタンディング・スピーカーに寄せられるすべての質問に答えます。





KLH Model Fiveはなぜこんなに良い音なのでしょうか?

Model Fiveラウドスピーカーは、その音質を完璧にするために2つの指針に基づいて設計されています。第一の原則は、アコースティック・サスペンションの設計です。アコースティック・サスペンションの設計はバスレフ型とは異なり、ある周波数帯域を優先し、他の周波数帯域を犠牲にするような最適化がされていません。エンクロージャー内の空気の容積により、10インチ・ウーファーは常にコントロールされ、コーン・エクスカージョンを最大にしても低域性能はクリーンなまま保たれます。次に、ミッド・レンジ専用のドライバーは、オーディオ・スペクトルの中でも重要な中音域(耳が最も敏感で、歪みが最も聞こえやすい領域)を再生するために特別に設計されています。これにより、どのようなレベルにおいても、クリーンできめ細かい出力を保証します。




KLH Model Fiveフロア・スタンディング型スピーカーは、他のスピーカーと何が違うのでしょうか?

それはModel Fiveのアコースティック・サスペンション設計にあります。アコースティック・サスペンション・スピーカーは、他のどのスピーカー設計よりも、低周波のマテリアルに対応するのに非常に適しています。これは現代の音楽を聴くときに特に当てはまります。今日の録音技術は非常に高度になり、アーティストは40Hz以下の周波数帯域を使用する新しい表現方法を見つけ出しています。これは20年前にはなかったことです。録音技術の進化に伴い、従来のバスレフ型スピーカーはこの点においてディテールや精度に問題があることが明らかになってきました。




KLH Model Fiveラウドスピーカーが驚くべき価値を持つ理由は何でしょうか?

私自身がModel Fiveを気に入っている点のひとつは、そのエレガントなシンプルさです。このフロア・スタンディング型のラウドスピーカーには5つの主要な音響部品があり、それぞれが莫大な費用をかけずに最高の性能を達成することを意図して開発されています。私たちは最初から達成したい性能のレベルを把握していたので、エンジニアリングの領域ではその目標を達成するために必要な設計と品質を容易に思い描くことができました。必要ないところにはお金をかけない。必要ないところにはお金をかけず、ひとつひとつの部品や仕様にこだわって、この画期的なスピーカーを作り上げたのです。




なぜKLH Model Fiveは歴史上最も売れたスピーカーのひとつなのでしょうか?

1950年代までさかのぼると、小さなエンクロージャーから低音を伸ばしたいという要望が常にありました。当時、このような音の出力を実現する最良の方法のひとつが、アコースティック・サスペンション設計だったのです。この設計原理により、KLHは数十年にわたりラウドスピーカー業界において支配的なソリューションとなりました。Model Fiveは、ハイファイ・オーディオが普及し始めた60年代半ばに発売されました。Model Fiveは、サイズと性能の完璧なミックスであり、今日ではめったに経験することのない、スピーカー業界における前代未聞の成功につながったのです。




このスピーカーがこれほどまでに美しいのはなぜでしょう?

Model Fiveの ストーン・ウォッシュ・リネンのグリルは、本物の木製ベニヤの豊かな仕上げを引き立て、このフロア・スタンディング・ラウドスピーカーに長年求められてきたミッド・センチュリー・モダンの外観を与えているのです。スラント・ライザー・ベースとレトロなボディが一体となり、Model Fiveはどんなリスニングルームにも溶け込む、控えめな魅力を放っています。




14ゲージ・パウダーコーティング・スチールのライザー・ベースが付属しているのはなぜですか?

どんな小さなエンクロージャーでも、リスナーが座っているか立っているかに関係なく、ラウドスピーカーの位置を最適化することは課題になります。スラント・ライザー・ベースは、ラウドスピーカーを完璧な高さに持ち上げ、5度の傾斜角度でフロア・スタンディング・スピーカーを適切な角度で設置します。すべてのリスニング・ポジションで垂直方向にも最高の状態を確保します。




背面のカスタム・コンツァー・スイッチは何のためにあるのですか?なぜ他のスピーカー・メーカーと違うのですか?

リスニングルームの音響は、今日の膨大な量の家具や建築デザインの可能性を考慮すると、かつてないほど多様化しているため、音楽用のフロア・スタンディング・スピーカーを部屋に設置するのは、かなり難しい作業となります。高価なルーム・トリートメントに多額の費用を投じることもできないでしょうから、次善の策として、ラウドスピーカーの初期セットアップをサポートするためのアッテネーター・スイッチがあります。アッテネーター・スイッチは、硬い平らな面が多い部屋で中高域をわずかに減衰させる機能を提供します。減衰は劇的なものではなく、すぐには気づかないかもしれませんが、どのような部屋でも高域のエネルギーを低減させるのに十分な効果があります。全体として、このスイッチは低域(部屋の中でのスピーカーの位置に影響されやすい)と高域(リスニングスペースの反射やデッドポイントに影響されやすい)のバランスを向上させます。




KLH Model Fiveのすべてのコンポーネントが、ケリー・ガイスト氏によって一からカスタム設計されたのはなぜですか?

アコースティック・サスペンションの設計には、従来のバスレフ型システムで使用されていたものとは異なるタイプのトランスデューサーが必要です。トランスデューサーはより堅牢でなければならず、エクスカージョンにはより大きなコーン変位が必要で、設計者にいくつかの難題を突きつけます。しかし幸いなことに、トランスデューサーの設計と測定は、この60年間で大きく進歩しました。現代のレーザーによる測定技術は、アコースティック・サスペンション設計で使用されるトランスデューサーの開発に非常に適しています。磁石構造の形状、平巻きボイスコイル、フラックス・スタビライジング・リングはすべて、レーザーによるの測定技術を用いたテストの結果なのです。




KLHのロゴ・バッジは亜鉛無垢材ですか?1968年に作られたオリジナルのロゴと本当に同じなのですか?

はい、このロゴ・バッチは亜鉛から鋳造されています。そして、1968年当時のオリジナルKLHロゴと同じです。私たちはこのロゴがModel Fiveスピーカーに使われている材料の品質を表し、KLHがより責任ある、リサイクル可能で持続可能な材料を使用しているという事実を称えたかったのです。




KLH Model Fiveのグリルは、なぜ美しいのでしょうか?何がユニークなのでしょうか?

ラウドスピーカーのグリル・クロスは、その外観を最も支配する部分です。私たちは、お客様のリスニングルームでの製品の見栄えをよくするために、従来の黒い布から、さまざまな色や質感の布から選択しました。これは従来の “男の隠れ家”から”リビングルームへ”のコンセプトの下、より多くの人に楽しんでいただくためです。



シンプルで簡単なセットアップ

Model Fiveで私が気に入っていることのひとつは、そのエレガントなシンプルさです。このフロア・スタンディング型スピーカーには5つの主要な音響部品があり、それぞれが、お金をかけずに最高のパフォーマンス品質を達成することを意図して開発されています。私たちは最初から達成したい性能のレベルを把握していたので、エンジニアリングの領域ではその目標に到達するための必要な製品設計と品質を容易に描き出すことができました。必要でないところにはお金をかけません。その代わり、この画期的なスピーカーを作るために必要な個々の部品と仕様に焦点を当てています。




仕様

周波数特性:42Hz - 20,000Hz +/- 3dB
低域拡張:-10dB @ 32Hz
インルーム感度:90.5dB @ 2.83V / 1M
フリー・フィールド感度:87.5dB @ 2.83V / 1M
パワーハンドリング:200ワット/800ワット(ピーク時)
推奨アンプ:20ワット〜200ワット
インルーム最大SPL:112.3dB
最大出力@45Hz:106dB
インピーダンス:6オーム(最小3.5オーム @140 Hz)
水平分散:140°度
特徴:3ポジション・アコースティック・バランス・コントロール
クロスオーバー周波数: MF: 380Hz (2次電気音響) / HF:2,850Hz (2次電気音響)
高周波ドライバー:
・1インチ・アルミニウム・ドームとソフト・ラバー・サスペンション付き
中周波ドライバー:
・4インチ・パルプ紙コーン リバース・ロール・ラバー・サスペンション付き
低周波ドライバー:
・10インチ・パルプ紙コーン リバース・ロール・ラバー・サスペンション付き
・直径2インチのフラットワイヤー・ボイスコイル
エンクロージャー素材:構造的に強化された¾"ミディアム / 中密度繊維板
入力端子:5ウェイ金メッキバインディングポスト
高さ:87.0cm(ライザー・ベース含む)/ 66cm(ライザー・ベースなし)
幅:35.0cm
奥行き:33.0cm(ライザー・ベース含む) / 29.2cm(ライザー・ベースなし)
重量: 23.6kg(ライザー・ベース含む)/ 20.0kg(ライザー・ベースなし)
付属のアクセサリー:5°スラント・ライザー・ベース


価格

製品名:Model Five(モデル・ファイヴ)
メーカー希望小売価格:オープン
市場実勢価格:478,000円(税別)
JAN: 4589756191768
※2台1組ペア
※グリル・クロス および、5°スラント・ライザー・ベース 付属