“もしあなたが、私たちと同じような情熱と好奇心を持って最高のものを追求する数少ない厳格なグループの一員であるならば、ヴァンダー・オーディオは、あなたのためのギアを用意する準備があります。”
Wunder Audio
Wunder Audio(ヴァンダー・オーディオ)は、米国で最もサウンドに対してシビアな土地のひとつ、テキサス州オースティンにて最高品質のレコーディング機器を製造しています。ヴィンテージ・サウンドを愛しながらも"どうすればもっと良くなるのか?"ということを常に問いかけ、可能な限り最高のサウンド・キャプチャーを達成するために古い技術、新しい技術の中から最高のものだけを厳選して製品づくりを行っています。
Wunder Audioの歴史
1971年、レッド・ツェッペリンのベース&キーボード奏者であるジョン・ポール・ジョーンズは、自身のパーソナル・レコーディング・スタジオのためにカスタム・コンソールの製作を注文しました。 1999年、テキサス州オースティンにあったレコーディング・スタジオStardog Studioのマイク・コステロと技術者達は、改装のために80シリーズのNeveコンソールを数台つなぎ合わせていたところ、この唯一無二のコンソールのために作られた24基のモジュールに出会いました。オリジナルのコンソールは移動の際に壊れてしまったので、この「Led Zeppelinモジュール」だけが取り出されて販売されていました。このサウンドに魅了された彼らは、その特有のサウンドの美しさが搭載されているカスタム・トランスから来ていることを突き止めました。しかし、このモジュールは幅が広すぎて、改装中のNeveコンソールに入れ込むことはできませんでした。このトランスに触発された彼らは自分たちのNeveコンソールに収まるようモジュールを作り直したいと考え、製作を始めました。既製品のトランスではうまく行かず、またオリジナル・モジュールを残したいという思いから、時間をかけて手作りのカスタム・ワウンド・トランスの製作から始めることにしました。オリジナル・モジュールのトランスを作っていたメーカーに問い合わせたところ、そこには古い設計図と当時のワインディング・マシンが残っていたため、オリジナル・モジュールに使われていたメタル・プレス製のトランス筐体のところから作り直すことになりました。
このカスタム・トランスは、「1073」に使われているトランスよりも物理的に大きいものですが、再設計された新しい筐体には5mmの隙間があるだけで収めることができました。今回のリメイクは、「Led Zeppelinモジュール」の回路をベースにしていますが、彼らのこだわりにより、この設計から多くの修正と改良が加えられ、これが「PEQ1」モジュールとして誕生しました。ところが、プロジェクトを完遂するにあたり、モジュールの筐体、回路、トランス、シルク・スクリーンのフェイス・プレートを最小でも100基は作らなければいけませんでした。彼らは、Stardog Studioのコンソールを完成させるため、そして自分たちの音楽を最高の音でレコーディングしたい、という思いからこれを進め、残りの48基のモジュールを販売することにして、ヴァンダー・オーディオは誕生しました。
ヴァンダー・オーディオは、“もし市場に価格設定の際限がないのであれば、我々は、プロフェッショナル・レコーディング・チェーンの中で絶対的に最高のオーディオ・コンポーネントを作ることはできるだろうか”、と考え始めました。そのこだわりは、マイク、アウトボードのマイクプリ/EQ、500シリーズ・モジュール、そして世界初の3種類のヴィンテージ・ステレオ・バス・フレーバーの切り替えを標準装備した、完全対称バランスのディスクリート・サミング・バス・システムを採用したコンソール・デスク「WUNDERBAR」にも受け継がれています。ヴァンダー・オーディオは、オーディオとそのディテールを徹底的に磨き上げるエンジニアリングのために生きて、寝て、夢を見て、息をしているブランドです。